尺度・マニュアル・テキスト

パワハラを防ぎ,部下の活力を引き出すリーダー術 ―部下との関係を改善し,いきいきとした職場をつくるための,組織開発プログラム―

はじめに

私たちは「 パワーハラスメントを防止し、部下のワーク ・ エンゲイジメント(仕事に対するポジティブで充実した状態)の向上を導くための、管理職を対象とした効果的な短期介入プログラムの開発と検証」を行っています。この資料は本研究で制作した管理職向けプログラム用のワークブックです。リーダーの力はパワハラに用いられるためのものではなく、メンバーや組織を活気づけるための大切な資源であると考え,様々な先行知見を背景にこのプログラムを制作しました。

職場の産業保健活動や、管理職の皆さんの自己研鑽にぜひご利用ください。


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★パワハラを防ぎ,部下の活力を引き出すリーダー術(最終).pdf

※使用に関するルールは下記をご確認ください。

       

タイトルパワハラを防ぎ,部下の活力を引き出すリーダー術
―部下との関係を改善し,いきいきとした職場をつくるための,組織開発プログラム―
編著小林 百雲子
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使用ルール①産業保健活動や臨床,研究,教育等にご活用頂く際は以下の出典を明記してください。
出典/小林百雲子 パワハラを防ぎ,部下の活力を引き出すリーダー術 ―部下との関係を改善し,いきいきとした職場をつくるための,組織開発プログラム― https://mkobayashi.labby.jp/

②無断での複製・転写・転載および商用目的での無断転用を禁じます。
付記本教材はJSPS科研費「パワーハラスメントを防止し,ワーク・エンゲージメントの向上を導くアプローチの検証(23KJ1686 研究代表者:小林百雲子)」の一環として作成されました。
お問い合わせ

*研修講師などのご依頼もお受けしております。ご相談ください。

*プレゼンテーションスライド資料が必要な方は下記までお問合せ下さい。

 九州大学人間環境学研究院 小林百雲子

 mail:kobayashi.momoko.744@m.kyushu-u.ac.jp


研究の意義

  1. 一つの介入プログラムで、ワーク・エンゲイジメントとパワハラという職場や仕事に関するポジティブとネガティブ両側面への効果を実証した研究は他になく、先進的かつ社会的意義が大きい研究です。
  2. このプログラムは管理職に限定し1日で終了する内容のため、企業や就労者の皆さんへの負担が少なく、実用につなげやすいという特徴もあります。
  3. パワハラ防止対策がパワハラ被害による悪影響を防ぐだけでなく、就労者の活力や熱意、企業の生産性向上などのポジティブな効果を示すことで、両概念の理論的発展をもたらし,コストと捉えられがちなパワハラ対策の意義を明確に示すことができます。


プログラムについて

 上司から部下への共感的な姿勢や適切なコミュニケーション法を身につけるための短期プログラムです。大きく以下の3つから構成されています。


  1. 怒りの特徴や考え方のクセを見なおす認知行動療法や怒りへの物理的な対処法:アンガーマネジメント
  2. 相手を尊重しつつも、自分の意見や要求などを率直に誠実に伝えるスキル:アサーション
  3. 部下の話を共感的に聴くコツ:積極的傾聴


期待される効果

 上司からの適切なコミュニケーションやサポートはパワハラを防止するだけではなく、職場の資源となり、メンバーのワーク・エンゲイジメントを高めることが期待できます。このプログラムに参加することで、次の3点の効果が期待されます。


  1. 上司: 怒りのコントロール力、共感的なコミュニケーションの促進
  2. 職場: パワーハラスメントの防止
  3. 部下: ワーク・エンゲイジメント向上